2013年 08月 18日
プロジェクトについて |
プロジェクトの説明をします。
内容はチラシに要約されています。
長文ですので、時間がない方はスキップしてください。
写真は山村塾が拠点としている「えがおの森」。廃校になった笠原東小学校が地域の交流センターとして利用されています。

ここでは担当 仁田原の語り口で説明します。
チラシとは違った側面の話が出てきますが、基本的な違いはありません。
プロジェクトの主体である山村塾は、都市住民と農山村住民とが一体となり、棚田や山林といった豊かな里山環境を保全することを目的に活動している団体です。
笠原は福岡県南部の八女市黒木町の360世帯の山間地の集落です。
高齢化、過疎化は多くの田舎の悩み事ですが、例に漏れず当地区でも深刻な問題で、仕事がない、若者がいない、子どもがいない状態は進行しています。本年度いっぱいで小学校が廃校になります。
地区に残っている数少ない若者も、通勤圏に就職している者がほとんどです。
現在、棚田を取り巻く生産環境は非常に厳しく、農家は「先祖から受け継いだ田んぼを荒らしてはならない。」の一心で米作りを続けていますが、次世代に引き継がれるものがどれだけ残るのか、存続が危ぶまれています。
もっとも厳しい現実は、価格の下落です。棚田での米生産で、利益を生むのは非常に難しい状況です。先祖代々続けていた米作りを高齢化などの理由であきらめる人が次々と出てきています。その田んぼを代わって耕作しようとする農家もいません。
昨年の災害でそれに大きく拍車が掛かってしまいました。被災した棚田の復旧を「どうせしたところであと何年作れるか」という声は何度も聞きました。高齢農家の自力ではどうにもならないところまで来ています。
笠原棚田米プロジェクトは、この状況を踏まえ、棚田米を「買い支え」してくれるサポーターさんを募集し、農家から高く買い取ることで米作りの継続、休耕田の復帰をしてもらいたいと考えています。
「5年間買うぞ!」宣言はとても重要な部分で、1年だけ価格が良かっただけでは、農家の意識は棚田の復旧や機材整備などの投資へは向かわず、意味はほとんどありません。この仕組み自体が継続していかねば目的は果たせません。ただし、サポーターさんの負担も考え、「5年間・・・」は口約束で、契約は1年区切りです。
サポーターさんには、安心・安全でおいしいお米をお届けし、季節のニュースや産物紹介、イベントへの招待など笠原への関心を持ち続けていただけるよう、企画・検討して行きます。
試食会などいたしますので、ぜひ食べてみてください。
里山の美しい景観を保ちつつ、米作りが意欲を持って取り組める産業になり、地域に若者が帰ってきて、子どもたちの声が聞こえるような場所に戻ったなら、こんなにうれしいことはありません。私にとってもとてもやりがいのある仕事です。
おもくるしい話になりましたが、この実情を踏まえ趣旨に賛同いただける方は、是非ご協力をお願いいたします。
チラシのダウンロードはこちら http://db.tt/OxhS73D8
内容はチラシに要約されています。
長文ですので、時間がない方はスキップしてください。
写真は山村塾が拠点としている「えがおの森」。廃校になった笠原東小学校が地域の交流センターとして利用されています。

ここでは担当 仁田原の語り口で説明します。
チラシとは違った側面の話が出てきますが、基本的な違いはありません。
プロジェクトの主体である山村塾は、都市住民と農山村住民とが一体となり、棚田や山林といった豊かな里山環境を保全することを目的に活動している団体です。
笠原は福岡県南部の八女市黒木町の360世帯の山間地の集落です。
高齢化、過疎化は多くの田舎の悩み事ですが、例に漏れず当地区でも深刻な問題で、仕事がない、若者がいない、子どもがいない状態は進行しています。本年度いっぱいで小学校が廃校になります。
地区に残っている数少ない若者も、通勤圏に就職している者がほとんどです。
現在、棚田を取り巻く生産環境は非常に厳しく、農家は「先祖から受け継いだ田んぼを荒らしてはならない。」の一心で米作りを続けていますが、次世代に引き継がれるものがどれだけ残るのか、存続が危ぶまれています。
もっとも厳しい現実は、価格の下落です。棚田での米生産で、利益を生むのは非常に難しい状況です。先祖代々続けていた米作りを高齢化などの理由であきらめる人が次々と出てきています。その田んぼを代わって耕作しようとする農家もいません。
昨年の災害でそれに大きく拍車が掛かってしまいました。被災した棚田の復旧を「どうせしたところであと何年作れるか」という声は何度も聞きました。高齢農家の自力ではどうにもならないところまで来ています。
笠原棚田米プロジェクトは、この状況を踏まえ、棚田米を「買い支え」してくれるサポーターさんを募集し、農家から高く買い取ることで米作りの継続、休耕田の復帰をしてもらいたいと考えています。
「5年間買うぞ!」宣言はとても重要な部分で、1年だけ価格が良かっただけでは、農家の意識は棚田の復旧や機材整備などの投資へは向かわず、意味はほとんどありません。この仕組み自体が継続していかねば目的は果たせません。ただし、サポーターさんの負担も考え、「5年間・・・」は口約束で、契約は1年区切りです。
サポーターさんには、安心・安全でおいしいお米をお届けし、季節のニュースや産物紹介、イベントへの招待など笠原への関心を持ち続けていただけるよう、企画・検討して行きます。
試食会などいたしますので、ぜひ食べてみてください。
里山の美しい景観を保ちつつ、米作りが意欲を持って取り組める産業になり、地域に若者が帰ってきて、子どもたちの声が聞こえるような場所に戻ったなら、こんなにうれしいことはありません。私にとってもとてもやりがいのある仕事です。
おもくるしい話になりましたが、この実情を踏まえ趣旨に賛同いただける方は、是非ご協力をお願いいたします。
チラシのダウンロードはこちら http://db.tt/OxhS73D8
by kasahara2013
| 2013-08-18 16:49
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